
AirPods Max の開発では、単に「高級ヘッドホンを作る」という発想ではなく、各パーツをほぼ“独立した製品”として作り込んでいたそうです。
元Appleデザイナーのファン氏によれば、Appleは
- ヘッドバンド
- イヤークッション
- キャリングケース
を、それぞれ別プロジェクトに近いレベルで設計していたとのこと。
なかでも開発難易度が特に高かったのが、耳に直接触れるイヤークッション部分でした。
というのも、人によって耳の形や頭の大きさ、さらには「締め付け感が好きかどうか」まで大きく異なるため、“万人にフィットする装着感”を実現するのが非常に難しかったようです。
Apple内部では素材や厚み、柔らかさなどを細かく変えた試作品を大量に用意し、何百パターンものテストを繰り返しながら、現在の形に仕上げていったと語られています。
AirPods Max に“目立つAppleロゴ”が存在しない理由
Apple製品といえば、背面や本体中央に配置されたリンゴマークを思い浮かべる人も多いはずです。
しかし、AirPods Max には、一般的なApple製品ほど目立つロゴが存在していません。
この理由について、開発に関わった元Appleデザイナーのファン氏が興味深いエピソードを語っています。
彼によると、開発チームには
「ユーザーの頭を“Appleの広告”のようにしたくなかった」
という考えがあったそうです。
つまり、単なる“Apple製ガジェット”として主張するのではなく、ファッションアイテムとして自然に身につけられるデザインを目指していたとのこと。
Appleらしいミニマルデザインへの強いこだわりが感じられるポイントです。
Jony Iveはデザイナーを守る存在だった
インタビューでは、Appleの伝説的デザイナーとして知られる Jony Ive についても語られています。
ファン氏によれば、Jony Iveは単なるデザイン責任者ではなく、“デザインチームを守る壁”のような存在だったそうです。
製品開発では、
- コスト削減
- 利益率
- スケジュール優先
といったビジネス的な要求が強くなることも多かった一方で、Jony Iveが間に入り、デザイン側の理想や品質基準を守ろうとしていたとのこと。
ファン氏は、
「彼が多くのプレッシャーを引き受けてくれていた」
と振り返っています。
22年間Appleを支えたデザイナー
ファン氏はAppleに22年間在籍しており、
- iPhone
- iPod nano
- AirPods
- AirPods Max
など、数多くの代表的製品のデザイン開発に携わってきた人物です。
Apple退社後は、Jony Iveが設立したデザイン会社 LoveFrom に参加。しかし、その後は家族との時間を優先するために同社も離れたと語っています。
今回のインタビューからは、製品のスペックだけでは見えない、Appleのデザイン哲学や開発文化の一端が垣間見える内容となっていました。
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